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脳下垂体とは
脳下垂体は、大脳の底部のほぼ正中に存在する内分泌器官です。その名からも想像がつく様に、丁度、大脳から下に垂れさがる房状の形態をしています(図)。下垂体は、下垂体柄といわれる茎のように細い部分で大脳の中心とつながっていますが、この大脳の中心部には左右の大脳半球の中心には、視床下部といわれる部分が存在し、下垂体の機能をコントロールしています。下垂体の構造をもう少し詳しく観察するとは、前葉と後葉の二つに分かれます。
下垂体前葉は一般に“腺下垂体”と呼ばれ、機能的には全身にあるホルモンを作り出す器官を制御する役割を果たしています。下垂体後葉は“神経下垂体”と呼ばれ、ここではホルモンは産生されません。しかしながら、下垂体の上に存在する視床下部で産生されたホルモンは、下垂体漏斗という部分を通って下垂体後葉に供給され、ここから放出されます。