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- 下垂体腫瘍チェックシート
以下のような症状は、下垂体腺腫の患者様によくみられます。複数あてはまる方は要注意です。
- 目が霞む、物がよく見えにくい
- 疲れやすく、なかなかやる気がでない
- 頭痛がしばしばある
- ここ数年で、鼻が大きくなり、顎が突き出るなど顔貌が変わった
- 指が太くなり、以前していた指輪が入りづらくなった
- ここ数年で靴のサイズが大きくなった
- 高血圧がある
- 糖尿病がある
- 丸顔で、体に脂肪がつきやすいタイプだ
- 顔や体にしみが多くできる
- 最近、多毛になった
- 最近、体の毛がよく抜ける
- 妊娠していないが乳汁がでる
- 月経不順がある(女性)/ 性的欲求の低下(男性)
下垂体腺腫は、体の機能を調節する様々なホルモンを産生する下垂体に発生するため、腫瘍が大きくなるにつれて正常下垂体組織を圧迫し、易疲労感や体調不良など下垂体機能低下による様々な症状を呈します。又、下垂体のすぐ近くには視神経が存在しているため、腫瘍の増大に伴い、視力や視野の悪化を認めます。
下垂体腺腫は、そもそもホルモンを分泌する役割のある細胞が腫瘍になったものですから、もともとのホルモンを過剰に産生するタイプのものと、そうでないものに分かれます。一般にホルモンを過剰に産生するタイプの腫瘍を機能性腺腫、又、増大はするもののホルモンを産生しないタイプの腫瘍を非機能性腺腫と呼びます。機能性腺腫では、腫瘍の増大による脳組織の圧迫症状の他に、ホルモンの過剰分泌による様々な内分泌学的症状を認めます。非機能腺腫では、腫瘍細胞からのホルモンの過剰産生は認められないため、下垂体のもともとのホルモン産生機能の低下による症状や視野視力障害でみつかることが多いです。