脳動脈瘤とは?
頭の血管の主に分かれ目の部分に「こぶ」ができる病気です。
以下の2つが「こぶ」が原因で起こることになります。
1. こぶが破れる→くも膜下出血
2. こぶが神経を圧迫する→目が見えづらくなる、物が二重に見えるなど
こぶができやすい部分はだいたい決まっており、場所によってそれぞれ名前がついています。
脳動脈瘤は治療すべきなのか?
1. こぶが破裂した場合=くも膜下出血
くも膜下出血の治療で最も大切なのは、もう1度破裂するのを防ぐことです。
再破裂した場合には50%以上の方が命を落としてしまいます。ですから、なるべく早く、外科的治療を行う必要があります。
2. こぶがまだ破裂していない場合=未破裂動脈瘤
まだ、破裂していない動脈瘤に関しては、治療を急ぐことはありません。
ですから、治療リスクと破裂リスクを天秤にかけて、主治医とよく相談し、今後どうするか決めることをおすすめします。
動脈瘤は、場所や大きさで破裂のしやすさがある程度わかっています。
日本人のデータは、以下の表のとおりです。
N Engl J Med. 2012より改変
数字は1年間の破裂率をあらわしています。年間破裂率1%以上が治療するかの1つの目安になりますので、黄色の部分に該当する方は治療を検討されてもよいかもしれません。いずれにせよ、今すぐ治療をしなければ命にかかわるような病気ではないですので、主治医の先生とよく話し合って、治療を決めていただくのが良いでしょう。
くも膜下出血の後遺症や、動脈瘤の詳しい治療法に関しては、また別の記事でご紹介します。
⇒noteにも掲載しています。
https://note.com/nouproblem/n/n1034c50f87be
コメント