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前大脳動脈

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前大脳動脈は、中大脳動脈と並ぶ脳の主要な血管です。内頚動脈から中大脳動脈と前大脳動脈に分かれ、中大脳動脈は外に、前大脳動脈は中央に向かいます。中央に向かう部分を前大脳動脈のA1部と呼びます。その後向きを上に変え、頭の真ん中を脳梁に沿って、前方、上方(ここまでをA2)さらには後方(A3)に進んでいきます。前大脳動脈が脳梁の前方で2つに分かれますが、この部分は脳動脈瘤が発生しやすい場所です(前大脳動脈遠位部動脈瘤、ACA-distal動脈瘤)

左右の前大脳動脈が中心で近接する場所があり、前交通動脈という短い血管で結ばれています。前交通動脈は、脳動脈瘤が発生しやすい場所の一つとして知られています(前交通動脈瘤、ACom動脈瘤)。特にこの部分の脳動脈瘤は、通常よりサイズが小さくても破裂するリスクがあり、5mm以上であれば、破裂予防の治療が推奨されます。

前大脳動脈は主に前頭葉の内側の血流に関与しており、足を中心とした運動機能、記憶、認知機能などに関与しているため、前大脳動脈領域の脳梗塞によって、下肢の麻痺や、記憶障害、認知機能障害などがあらわれることがあります。

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