アルツハイマー病新薬「レカネマブ」承認へ 原因物質を除去、国内初
朝日新聞
以前、記事にした「レカネマブ」がついに国内で承認される見通しとなりました。
アルツハイマー病は認知症で最も多い病型であり、脳内に「アミロイドβ」という異常なたんぱく質が蓄積することが原因の1つと言われています。これまでの認知症治療薬は、神経細胞の働きを活性化することで認知症の進行を抑える働きをしていましたが、今回の新薬は、アミロイドβという異常なたんぱく質を直接除去するという点で非常に画期的です。
臨床試験は、認知症の前段階の人を対象に行われ、認知機能の悪化を約3割抑えることができました。一方で、以前の記事にも書いたように、頭痛や一時的な脳のむくみが起こることがあります。さらには血液をサラサラにする薬を飲んでいる方の場合、脳出血のリスクが高まります。
この新薬が承認されれば、アミロイドβを除去する初めての治療薬となりますので、認知症治療に変革が起きることになるでしょう。
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