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主治医を選ぶためのポイント

コラム


健康で長生きするためには、治療を行う際に良い主治医に巡り合えるかどうかというのは大切なポイントです。より良い病院やより良い主治医に巡り合うことで、うまく信頼関係を築き、高い治療効果が期待できるかもしれません。
医師によって技術や知識なども大きく異なるので、より効果的な治療を受けるためにも医師、病院の選び方のポイントをチェックしてみましょう。

良い病院・医者の選び方

・各病院・医師の専門分野を見極めましょう。

緊急性が高い場合を除いて、とりあえず近所の病院を選ぶということはおすすめしません。各病院には得意分野があります。現代医療はその高度化により、今までよりも細かく専門分野に分かれているため、その病気の専門分野の医師を受診するようにしましょう。
1人の医師が持つ得意分野は多くても2,3個程度です。病院を選ぶときは必ずチャックしてください。

・治療実績の多い病院を選びましょう。


病院ホームページで手術件数を公表している病院が増えています。受診前には必ずその病院の治療実績を確認してください。目安として年間件数やこれまでの治療件数を比較するのがよいでしょう。
もちろんただ数が多いというだけで質が高いという保証はないのですが、治療実績が少なすぎるのはおすすめしません。

・担当する医師の経験・資格を確認しましょう。

担当医のキャリアや直近の手術件数なども確認しましょう。若すぎると技術が未熟なこともありますし、年間手術件数が少ない場合も経験不足が懸念されます。また、専門医・指導医などの資格もしっかり注目してほしい部分です。
どの分野も、専門医→指導医の順番で資格を取得できます。
⇒専門医:特定の診療科において、一定期間研修し、さらに学会に一定回数出席したうえで試験に合格する必要があります。高度な知識や技術、経験を持つ医師に与えられる資格で、しっかり専門研修を受けた上で試験に合格しなければなりません。
⇒指導医:認定医や専門医を指導する医師のことで、たいていの場合は専門医であること、また長期にわたる学会所属歴や豊富な診療経験を持ったうえで指導医試験に合格していることなどが条件となります。

・執刀医が外来を担当している病院を選びましょう。

実際に手術を行っている医師を選びましょう。手術に対する細かい質問や不安に対して適切な回答をすることができます。また、直接執刀医と話をすることで、その医師の手術に対する姿勢や考え方を理解でき、手術に対する不安が軽減されます。

・診断・治療方針を明確に説明してくれる医師を選びましょう。

治療実績の少ない病院・手術経験の少ない医師は、患者さんの診断や治療に対して自信を持った回答ができません。検査結果を示しながら診断や治療方針をはっきりと説明してくれることで患者さんにとっても治療の意味を理解しながら不安なく治療を受けることができます。
また、ほかの治療法も説明してもらうことをおすすめします。「手術しかありません」というのはよほど緊急の場合を除いて、ありえないことです。様々な治療法のメリットデメリットを説明してもらい、治療方針を決めましょう。

・医療機器の導入状況を把握しましょう。

どのような医療機器を導入しているかどうか確認しておきましょう。医療機器は非常に高価なものです。さらに、新しい医療機器を導入して使いこなすためには勉強も必要になります。新しい医療機器を導入している病院は新しい技術を学んでいるといえるかもしれません。

上記がいい病院・医者選びのポイントの一部です。一番大切なことは医学的に十分な根拠に基づいた十分な説明と、患者さん・ご家族に納得・理解をしてもらうことだと思います。医師の独りよがりの考えを押し付けるのではなく、患者さんの人生観をも考慮に入れた治療選択を、高い技術や知識によってなしうる病院・医者がいいと考えます。
治療を勧めた医師があわないと感じた場合には、躊躇なく別の病院にセカンドオピニオンを求めるべきです。命を預ける場所を納得のいく形で選択していくことが大切です。

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