脳腫瘍とは?
脳腫瘍とは頭の中にできる「できもの」のことです。
脳腫瘍は、細かく分類すると150種類程度あり、非常に多様性に富んだ病気です。
脳腫瘍は大きく2つの種類に分けられます。1つは良性腫瘍でもう1つは悪性腫瘍です。
良性腫瘍と悪性腫瘍は大きく治療方針が異なります。
それぞれ代表的な腫瘍を3つずつ並べました。頭のMRI検査では、腫瘍がどのようなものかある程度予測することができます。
治療
脳腫瘍の治療の流れは以下の図のようになります。
良性腫瘍の治療
良性腫瘍は、その腫瘍が何も悪さをしない(=神経症状を起こさない、大きくならない)のであれば、放っておいても大丈夫です。
しかし、腫瘍が大きくなった場合に、腫瘍の場所によっては、手足が動かしづらい、目が見えづらい、ものが二重に見える、耳が聞こえないといったさまざまな症状をひきおこします。
そういった場合には腫瘍を取る手術(腫瘍切除術)、放射線で焼く(定位放射線治療)などの治療介入が必要となります。
どのような治療が最もふさわしいかに関しては、患者さんごとに変わってきますので、主治医とよく相談しましょう。
良性腫瘍はすぐに命にかかわるものではないので、よほど特別なことがない限り治療を急ぐ必要はありません。
よく納得したうえで治療を受けることをおすすめします。
代表的な良性腫瘍については別のページに掲載します。
悪性腫瘍の治療
悪性脳腫瘍の代表例はグリオーマ(神経膠腫)です。グリオーマの治療の原則は以下の通りになります。
1. 可能な限り腫瘍を取り除く
2. 腫瘍の検体を顕微鏡で観察(病理診断)
3. 取り除いた腫瘍の周りに残っている腫瘍に対して放射線治療
4. 同時に飲み薬の抗がん剤を内服
グリオーマを含む悪性腫瘍は非常に稀な疾患であり、大学などの専門施設で治療を行うことをおすすめします。
noteにも掲載しています。
⇒https://note.com/nouproblem/n/n5d0383a35825
コメント