髄膜とは?
脳は頭蓋骨の中にありますが、頭蓋骨の下には脳を保護するための膜があり、それを髄膜と呼びます。
髄膜炎とは?
体に侵入したバイ菌(細菌やウイルスなど)が髄膜などに感染し、炎症反応を引き起こすことで、髄膜炎が起きます。
髄膜炎の原因
もっとも多い原因はウイルスですが、細菌が原因となる細菌性髄膜炎もあります。頭を開ける開頭手術やシャント(水頭症の治療に使われる細い管)手術の後にも、髄膜炎が起きることがあります。
髄膜炎の症状
最も多い症状は、頭痛、発熱です。その他にも、だるさ、食欲がない、吐き気、嘔吐などの症状があげられます。脳までバイ菌が広がる(脳炎)と意識が悪くなったり、けいれんをおこしたりすることもあります。頭痛と発熱が両方あり、なかなか改善しないときは、髄膜炎の可能性がありますので、早めに医療機関を受診しましょう。
髄膜炎の検査
もっとも重要な検査は腰椎穿刺(腰の真ん中の部分を針で刺す)検査です。脳を守る水(髄液)は背骨のなかまでつながっており、腰から針を刺すことで、髄液を採取します。髄液の検査で、細胞やたんぱく質の量が増えていると髄膜炎の可能性が高いです。また、髄液検査から病原体の種類を特定できることもあります。
髄膜炎の治療
髄液の検査結果から、原因となる病原体を推定し、点滴治療を開始します。一般的には、病原体の特定には時間がかかりますので、より幅広い病原体を対象とする抗生剤で治療をはじめます。特に、細菌性髄膜炎は治療が遅れると重症になることがありますので、直ちに治療を始める必要があります。
noteにも記載しています
⇒https://note.com/nouproblem/n/n358cc357452c
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