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NIHSSの取り方2

医療従事者へ

前回に引き続きNIHSSの取り方を解説していきます。

2 最良の注視

随意的または頭位変換眼球反射による水平眼球運動を検査します。

顔を動かさずに眼だけでこの棒を追ってください」と説明し棒を使用して実施する。

●顔を動かしてしまう場合は、額を軽く押さえる。

●指示に従えなくても検者と視線が合うようなら、検者が左右に移動してみる。

結果

0:正常(正中を越えて左右に動いている状態)

1:部分的注視麻痺⇒一側あるいは両側の眼球で異常であるが固定した偏視や完全注視麻痺ではない状態

2:頭位変換眼球反射でも克服できない固定した偏視や完全注視麻痺の状態

コラム:頭位変換眼球反射(人形の目現象)とは?

頭部を受動的に左右に回転させたり、前・後屈させたりした際、 眼球はその反対側に動く反射運動のこと。

・覚醒しているときには、はっきりした反射を示さない。

・外眼筋麻痺がある場合は、障害側の眼球の動きが障害される。

・反射が両側性に出現しないときは脳幹障害の有力な所見となる。

・NIHSSでは、水平眼球運動のみを検査するので、前・後屈はしない。

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