脳ドックとは?
脳ドックとは日本独自に発展している予防医学です。頭のMRI検査、首の超音波検査、24時間心電図検査や血液検査を行い、頭の病気の早期発見と予防を目的としています。脳ドックにかかる費用は通常2~3万円前後ですが、自治体から補助が出る場合もありますので、お住いの自治体のホームページをご覧ください。
何がわかるのか?
MRIでは、脳萎縮の程度に加え、脳動脈瘤、動脈硬化の程度、脳腫瘍などが診断可能です。また、認知症の発症時期を予測できる施設もあります。認知症で最も多いアルツハイマー型認知症は、早い段階から、記憶をつかさどる海馬が萎縮します。ここ最近の研究で、海馬の体積をMRIで測定し、人工知能と組み合わせることで、認知症の発症時期を予測できます。
首の超音波検査では、頸動脈狭窄症の有無が確認できます。24時間心電図検査では、心原性脳塞栓症のリスクである不整脈の有無が分かります。血液検査では、脳卒中のリスクである脂質異常症や糖尿病が診断可能です。
どういう人が受けた方が良いのか?
もちろん全ての方が脳ドックを受けることに越したことはありません。
特に以下に当てはまる方は、受診をおすすめします。
・40歳以上の中高年の方
・高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などがある方
・多量飲酒や喫煙の習慣がある方
・家族に脳卒中を発症した人がいる方
MRI検査を受けられない方
以下のような場合にはMRI検査を受けられないことがあります。
妊娠の可能性がある方
心臓ペースメーカーなどの埋め込み医療機器がある方
金属が体内にある方
刺青がある方
閉所恐怖症の方
まとめ
脳ドックを行うことで、脳卒中を中心とした頭の病気の予防に努めることができます。今の脳の状態を知り、今後の生活習慣の改善にも役立つ検査ですので、中高年の方を中心に一度検査を受けてみることをおすすめします。
noteにも掲載しています。
⇒https://note.com/nouproblem/n/n78c419601680
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