誤嚥性肺炎とは?
脳卒中によって意識が悪くなったり、年をとって飲み込みの力が落ちたりすることで、口腔内の常在菌や食べたもの、胃液などが胃につながる食道ではなく、気管の方に流れ込んでしまいます。
気管は肺につながっており、流れ込んだものの影響で起きた肺炎を誤嚥性肺炎と呼びます。
寝ている間に唾液や胃液が気管に流れて起きるものは、通常は咳をすることで排除されますが、高齢の場合には咳の反射が起きず、気づかないうちに繰り返し肺炎を起こします。
肺炎になることで、38度以上の高熱を起こしたり、酸素を取り込めなくなったりして、全身の状態が悪くなり命にかかわることもあります。
高齢者の中でもとくに脳梗塞がある場合には、後遺症により飲み込みの機能が通常よりさらに低下している可能性があり、誤嚥性肺炎を繰り返しがちです。
どのようにすれば防げるの?
飲み込みの訓練には限界がありますので、肺炎の予防には口の中のケアをしっかり行い、清潔にしておくことが最も重要です。
また、かむ力や飲み込みの機能を向上させるリハビリを行うことも予防になります。
食事の際の注意点は、よくかんでゆっくり食べることをおすすめします。食後は、すぐに横にはならず、しばらく座ったままでいましょう。
高齢の方で、痰が増える、熱があるなどの場合には誤嚥性肺炎が疑われます。
点滴の抗生物質による治療が必要なこともあります。治療が遅れると命取りになることもありますので、早めに病院を受診しましょう。
noteにも掲載しています
⇒https://note.com/nouproblem/n/ne6cb6cf04e59
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